こんにちは。お部屋探しのお手伝いをさせていただいております大井早紀です。
コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。

賃貸をご契約いただき入居されますと、エアコンが壊れた、温水洗浄便座から水が出っ放し等の設備の故障のご連絡をいただくことがあります。
当然、管理会社に相談されると思いますが、
「それは設備ではないので修理はご自身でお願いします。」と言われてしまうこともあります。
契約したお部屋に「元々ついていた」のに、設備ではないってどういうこと？？？という疑問・・・。
これは「残置物（ざんちぶつ）」というものです。
残置物とは、名前の通り残しておいた物です。

残す？誰が残したの？
多くの場合は、前契約者様です。

「設備」と「残置物」の違いをご理解いただいたうえで契約手続きを行わなければ、上記のようなトラブルに発展する恐れがあります。

ちなみに野村開発では部屋にある設備を重要事項説明書に記載するので、残置物はその名称の後ろに「性能保証無し」と記載します。
一般的には重要事項説明書に記載の無い設備は残置物の可能性が高いです。

【設備】
大まかに言いますと、貸主様の所有物です。
その為、故障等した際は所有者である貸主様による修理、撤去、取替が必要になります。
また、設備のグレードが高ければ高いほど賃料条件も高くなる事が多いです。

【残置物】
こちらは上記の「設備」とは異なり、貸主様の所有物ではない物です。
それでは誰の物？
これらは借主様の物になります。
その為、「残置物」が壊れてしまった場合は借主様で修理、撤去、取替が必要なんですね。

「え⁉じゃあ新品を買って自分で取り付けるからいらないよ！」
「強制的にそんな古い物をプレゼントされるなんて嫌だ！」
と思われる方もいるかもしれません。

その為、契約前に「この設備は残置物です」と不動産会社から説明された場合には、その設備が自分にとって必要な物か不必要な物かの判断が必要です。
そのまま引き継いでお借りすることもできますし、お断りすることも可能です。
ちなみにですが、借主様に契約前に「不要」と言われた残置物については、貸主様負担での撤去をするべきものと考えられます。

また、自分が退去する時に次の部屋では設備として同じものがあるから、今使っているものは要らないなあ・・・。とお考えの方もいるかと思います。
その場合は貸主様、または管理会社に残した状態で退去してもよいか確認が必要です。

尚、野村開発では、どれだけ新しい物でも残置はお断りしています。
これは過去のトラブルからのお話しになりますが、前契約者様がある程度新しいエアコンを置いていきたいとの申し出がありました。
入居促進になるならと、貸主様も当社も承諾しました。

そしてリフォーム完了後、新たなご契約者様にお部屋の引き渡しを行いました。
しかし、その後間もなくしてエアコンが動かないと連絡が入りました。

残置物と言えども最初から故障している物を設置していては全く意味がありません。
最終的には初期不良ということで貸主様に相談をした、ということもありました。

お部屋探しをされる方は勿論、これからお部屋を貸そうかなとお考えの方も、今一度設備と残置物についてお考えいただけますと幸いです。

野村開発株式会社　営業１家　大井早紀　TEL　0566-81-1736

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