私が大学四年生だったころの就活市場はそこまで悪くはなかったのですが、希望する業界が小さいこともあり苦戦いたしました。当初希望していた企業は入社後は東京で勤務しなければならないという説明があり、田舎者の自分が東京に行くのは怖いという思いもあり、実家から通える会社にしようと思い決めました。
それから志望業界を絞らず、また、営業職や事務職などの職種にも特にこだわりもなかったので、色々な会社を見てみようと思いました。そんな中、大学の求人募集で野村開発を見つけました。
野村開発は近所でもよく看板を見かけたことがあり、馴染み深い会社でしたので、不動産という全く学生時代、関わりのなかった業界に飛び込んでみるのも面白いかと考え、入社を決めました。

私は仕事とプライベートのON、OFFを大切にしています。仕事ではスピードを重視しますが、プライベートではゆっくり過ごすことを大切にしています。賃貸では多い時で月に約130件程の反響があります、反響対応は特に早くすることを意識しています。
また、よくあることですが言った言わないのトラブルになる恐れもありますので、なるべく簡潔にわかりやすく説明することを心がけています。
リピーターの方には特に前回の要望を忘れないよう、過去の取引履歴も確認するようにしています。
休日は、弾丸で県外に出かけアクティブに過ごすことも好きですが、平日に疲れを残さないように気を付けています。私は夫も野村開発に勤めていますので、定休日の水曜日は夕方には自宅に戻って大好きなお酒を飲み、寛いでいます。ですが、結局夫婦の会話はほとんど仕事の話しです(笑)。

最近の話ですが、たまたま退去が重なり空室が5部屋にもなってしまった管理物件がありました。築年数が30年を越えた物件で、現状のお部屋の状態では募集も厳しく、募集してもお客様からの問合せが全くありません…

このような状況が続いては、オーナー様も仲介業者としても、お部屋を探されている方にも良いわけがない。『この部屋に入居したい!』という気持ちになっていただける部屋にしなければ。そこからオーナー様と私たち営業1家(斡旋)、営業3家(管理)、住まいる家(リノベーション)が協力して、「満室プロジェクト」を立ち上げました。

入居者様側のニーズを調査して、それに見合った物件にするため、オーナー様とご相談いたしました。インターネット無料の設備導入やエアコン1基設置など、設備面を充実させ、設定賃料の見直し、そして3DKの全室和室から1LDKの全室洋室へと全く違ったお部屋にリノベーションいたしました。壁面にはニッチや飾り棚、リモートワーク用のワークスペースなどを設置するなど、工夫を重ねました。
また、目を引くような広告を制作して、どの地域に展開すると効果的か検討を重ね、販促活動も行いました。
その結果、3ヶ月で全部屋満室を達成することができました。

お部屋を案内したお客様はとても気に入っていただけて、オーナー様も「皆が一丸となって協力してくれたことがとても嬉しい」と喜んでいただけました。

どうしても人の動きがある賃貸では、それぞれ違う理由でも一部屋空くとまた一部屋…と重なることがよくあります。移り変わるニーズをきちんと把握し、改善すれば必ず成約につながるという良い経験になりました。