こんにちは。　営業事務担当の松原です。
コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。


このゴールデンウィーク、知立神社で開催された「知立まつり」の間（あい）祭りに行ってきました。
ずっと知立に住んでいながら、実は今回初めて「ちゃんと」お祭りを楽しんだかもしれません。
これまでは屋台めぐりが主な目的で、山車（だし）の宮入のことも「なんか来たな〜」くらいの感覚でした。
しかし、今回は違いました。
知立神社に5台の山車が勢ぞろいして宮入を行う姿をしっかりと見届け、その迫力と美しさに感動しました。

知立まつりは、江戸時代から続く知立神社の例祭で、2年に1度「本祭り」と「間祭り」が交互に行われます。
今年は「間祭り」でしたが、それでも山車の宮入や曳き回し、そして目の前で繰り広げられる伝統の技の数々に、地元民である私ですら改めてこの祭りの魅力に引き込まれました。

特に感動的だったのは、知立駅前で行われた「すれ違い」の場面！
これは、駅前ロータリーという限られたスペースで、2台の山車が正面から鉢合わせ、互いに呼吸を合わせながらすれ違うという伝統行事。
まるで舞台のワンシーンのように緊張感があり、その場の空気が一気に張りつめるのを感じました。
この日は、中新町と山町の山車がその「すれ違い」を披露しており、観客の拍手と歓声に包まれる中、見事なやり取りを見せてくれました。

そもそも知立まつりの最大の特徴は、この「山車文楽」と「からくり人形芝居」が演じられる豪華な山車の存在です。
知立には5つの町（本町・中新町・宝町・西町・山町）があり、それぞれが趣向を凝らした山車を所有しています。

とくに本祭りでは、これら5台すべてが文楽またはからくりを披露するため、非常に見応えのある内容となります。

山車の装飾も圧巻です。

漆塗りの車体にきらびやかな彫刻、そして精巧な人形が施された舞台。
これらが曳き回されながら町中を練り歩く様子は、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚を覚えます。
静かにたたずむだけでも絵になる山車が、人々の手で動き出すと、そこに物語が生まれるような気がします。

また、山車を操るのはすべて地元の人たち。
若者から年配の方まで、世代を超えて受け継がれてきた技術と情熱が詰まっています。
特に山車文楽やからくりは、文楽人形の繊細な動きや、からくり人形の驚くようなギミックが魅力で、間近で見ると職人技に思わず息を呑みます。

「知立まつり」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されており、その伝統と格式の高さは全国的にも知られています。
とはいえ、観光地のような派手さではなく、どこか素朴で温かみのある、地域に根ざした祭りであることがまた良さなのかもしれません。

地元に住んでいながら、今回改めて知立まつりの素晴らしさを実感することができました。
いつもは見過ごしていたけれど、こんなにも情熱と歴史が詰まった行事が、身近にあったことに気づかされた貴重な体験でした。

来年はいよいよ「本祭り」。
山車文楽やからくり芝居も披露され、より一層見ごたえのある内容になるそうです。
今からスケジュールを空けて、またあの感動を味わいに行こうと思います。
できれば、今回見逃してしまった町の山車もじっくりと観察したいです。

知立まつりは、毎年5月2日・3日に行われます。
屋台グルメも楽しいですが、ぜひ一度、知立神社での山車の宮入や駅前の「すれ違い」を体験してみてください。

（参考）知立市ホームページ「知立まつり」
https://www.city.chiryu.aichi.jp/soshiki/shimin/keizai/gyomu/2/1/1445319639902.html

野村開発株式会社　物件管理部門　松原美紀

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