こんにちは。　土地の売買仲介営業を担当しております清水です。
コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。

毎回、「土地の価格」について、お話しています。

今回も、第11回「土地の価格」について　清水の私見です。

今年3月19日（水）の中日新聞朝刊に、「地価公示」が前日の18日に発表されたという記事が掲載されました。

年に一度のこの発表、地元の不動産関係者にとっては、毎年気になるニュースです。

地価公示とは、地価公示法に基づき、国土交通省土地鑑定委員会が毎年1月1日時点の都市計画区域などにおける標準地（2025年は全国25,563地点、うち愛知県内1,872地点）を対象に、「正常な価格」を判定・公示するものです。

さて、知立市内の住宅地では、前年比で4.4％の上昇という結果になりました。

これはなかなか大きな変動幅です。

地価が上がることは、一般的には「良いこと」として受け止められがちです。

しかし、その裏にはさまざまな影響が広がっていることをご存じでしょうか。

まず、一番喜んでいるのは…市役所です。

なぜかというと、地価が上がると固定資産税や都市計画税の課税評価額も上がるため、税収が増えるのです。

実際、知立市の税収内訳を見てみると、固定資産税と都市計画税だけで、税収の半分近くを占めています。

これは「広報ちりゅう」などでも確認できます。

もう一つ、地価上昇の恩恵を受けるのが国です。

相続税評価額が上がることで、相続税収入が増えるからです。

たしかに、同居の親族がいれば「小規模宅地の特例」で80％の評価減も可能ですが、今の時代、核家族化が進み、相続人であるお子さんもすでに持ち家を持っているケースが多く、特例が使えない事例が増えています。

広い敷地の実家をそのまま残した場合、いざ相続が発生した際に、税金を払うために売却を…と考える方も少なくありません。

しかし「その金額で本当に売れるのか」「売却から納税まで間に合うのか」といった不安がつきまといます。

私自身、お客様から何度も同じご相談を受けてきました。

だからこそ、事前の備えが必要です。

「まだ先の話だから…」と先送りすることなく、「今」こそ準備のタイミングです。

どんな準備が必要かは、ご家庭ごとの状況により異なりますので、個別のご相談をおすすめしています。

地価の上昇は一見、喜ばしいニュースのように思えますが、視点を変えると、備えておくべき「きっかけ」でもあるのです。

「その時」は、突然やってきます。

どうぞ、後悔のないよう、今から行動を始めてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
土地をお探しの方のお手伝いをいたします。
ご希望を伺いながら、積み重ねた経験と知識でお客様に寄り添い、条件により近い物件をご紹介します。

野村開発株式会社　不動産売買仲介部門　清水秀樹　　TEL　0566-81-1736

（参照）
知立市ホームページ
「広報ちりゅう」令和６年１１月号：財政状況をお知らせします
https://www.city.chiryu.aichi.jp/material/files/group/1/202411_6-7.pdf
令和５年度決算一般会計総括
https://www.city.chiryu.aichi.jp/soshiki/kikaku/zaimu/gyomu/3/kessan/r5kessan/16467.html

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