こんにちは。　物件管理部門の髙木です。
コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。

今回は、私にとって印象深い家賃滞納された契約者様とのやり取りをお話ししたいと思います。

野村開発は、居住用及び事業用の管理戸数は約2,000室、駐車場は約5,500台の管理をさせて頂いております。

お約束の期日までに料金の支払いがされておらず、滞納されている契約者様へは保証会社や弊社より、支払い義務のある契約者及び連帯保証人へ連絡を差し上げます。

「ついうっかり」忘れてしまったという方もあれば、毎月リストに名前がある契約者様もあります。

現在は、連帯保証人無しで保証会社を利用しての契約が一般的になりました。
しかし、私が入社した20数年ほど前は、保証会社も無く、契約者の親族による連帯保証人を立てていただいての契約が一般的でした。
従って、家賃のお支払いが滞ると、野村開発よりしかるべき方にご連絡しておりました。

当時、私が担当するAさんは滞納常習者。
毎月、支払いが遅れる方でした。
家賃はかなりお値打ちな物件に住まわれていましたが、何せ男の一人暮らし。
エアコンも無い部屋で、飲んで空になったお酒のパックや、コンビニ袋に入ったゴミ等が散乱して、いわゆるごみ屋敷状態。
仕事はされていたのですが、体調不良で働けない日もあり、所得はかなり低く、生活に苦労されている方でした。

担当になった当初は、支払い督促業務として感情も無く機械的に請求していました。
ですが、浴室までごみ屋敷状態で、風呂も使えず電気も水も止められた状態のAさんを見ていると、このままではこの人は家賃の支払いどころか命の危険があると感じました。
Ａさんにも人間らしい生活をしてもらいたいと思うようになり、まず生活保護の申請をするように話をしました。
でも、本人のプライドと、自分のような人間が生活保護を受けられるわけがないとの思い込みが邪魔をします。

当初はすごく腰が重かったのですが、何度も説得してようやく市役所へ同行しました。
市の担当者の方の反応は厳しかったですが、何とか生活保護の申請は通りました。
約1年かかりましたが、部屋のごみもほぼ片付き、電気も水も使える状態へと戻りました。

そんなころ、Ａさんから近くの居酒屋へ行かないかと誘われました。
お店で楽しく飲み食いしていると、Ａさんから思いがけず「いろいろ助けてくれてありがとう。」とお礼を言われました。
生き生きとしたＡさんと一緒にお酒を交わすことがあるなんて思ってなかったので、嬉しくて全額私が支払ったのですが、とても楽しい酒の席でした。
今ではその居酒屋も閉店し、Ａさんも亡くなられてしまいましたが、とても印象深い忘れられない思い出の一つです。　

Aさん、天国でも共同住宅にお住まいでしょうか・・・。
お酒の飲み過ぎには気を付けてくださいね。


追伸、今年2月のコラムにて、「昨年末に受験した第二種電気工事士の結果、筆記は合格、技術試験で不合格。再挑戦します。」と記載していましたが、この7月の試験で合格できました！
今回は猫パンチのハンデも無く、万全の態勢で挑むことができました(^^)
ご報告まで。

野村開発株式会社　大家族相談室　髙木祐至　TEL　0566-81-1736

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