コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。

少し前になりますが、10月11日(火)、先般の知立市まちづくり出前講座のひとつ「認知症サポーター養成講座」を受講いたしました。今日は、そこで教わった私たち個人でもできることと、野村開発の取り組みについてお話しします。

2025年には、65歳以上の4人にひとりは認知症に、という衝撃的な言葉から始まりました。
知立市の人口は約72,000人（令和4年10月現在。知立市ホームページより）。
具体的には、現在、知立市内の介護認定を受けていらっしゃる方のうち約8.5％、1,221人が認知症であり、2025年には3181人に、さらにMCI（いわゆるグレーな方）は2000人程、つまり5000人程度が認知症ではないかと予想されているそうです。
思いがけずなかなかの数字を聞き、びっくりしました。

「認知症かもしれない」と気付くのは、意外にも本人がいちばん最初なんだそうです。
恥ずかしくて隠そうとしたり、失敗を指摘されると怒ったり。
自分に何が起こっているのか、どうしてこんな風になってしまったのか。
不安になり、元気がなくなり、抗うつ的な状況になるそうです。
そういった方に接するのにいちばん大切なことは、こちらがまず落ち着くこと。
大声で叱ったりするのは逆効果。耳が遠くなり視界が狭くなるので、正面から眼の高さをあわせ、ゆっくりと話しかけるように心がけることが大事だそうです。

野村開発が管理しているアパートにも、高齢の方（単身やご夫婦など）も多くお住まいでいらっしゃいます。

私たちは70歳以上の単身のご入居者様向けのサービス「住まいるサポートワイド」など、公のシステムなどを利用して日常の安全を見守る立場にあります。
契約時は問題なくても、長くご入居いただいていると、ご家族にも変化があります。
そういった部分を見逃さないよう、2年ごとに再契約手続きを交わし、近況確認させていただき、特に身元保証など、必要であればできる範囲でフォローをしてまいります。

たとえ認知症となっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、相談窓口や支援について知り、自分のこれからの暮らしについて考えることで、備えていくことが大切です。

認知症を患っている方のお世話をするご家族の苦労についてのお話しが印象的でした。
ひとりでは介護はできないので、家族は隠さずに近所に協力をお願いしておくとよいそうです。

認知症そのものが恥ずかしいという気持ちになりがちですが、受け止める側が理解をする必要がありそうです。

認知症ご本人とその介護されるご家族の不安な気持ちや困っている気持ちに対して、かわいそうと同情するのではなく、不安なんだねと寄り添いながら、できる方法でサポートすることが大切だと教えていただきました。

認知症に対する医療も、介護に関する制度も技術ノウハウも、私たちの暮らしそのものや考え方も、時代によって変化します。

どちらかといえばよい方向にかわっていくんだと思います。

一度備えをしたからと言って安心せず、折りに触れて準備内容も考え方もアップデートしていくべきだなと感じました。
大切な家族のため、なにごとも元気なうちに備えることで、自分も家族も安心して穏やかな暮らしを続けていけることが、願いではないでしょうか。

講座を受講して、オレンジリングをいただきました。
特別な資格など必要ないそうです。できる範囲で、の気持ちでおります。

野村開発では、不動産に関することだけでなく、日常生活のお住まいに関する小さなお困りごとはもちろん、ご家族のための相続に関する心配事などご相談を承ります。
体調に関することでは、介護デイサービス部門でコンパスウォーク知立もございます。
そもそも、何を心配していいのかわからないという心配事をお持ちの方も多いものです。
よろしければ、気軽にお越しいただいてお話ししませんか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考】
認知症サポーターキャラバン　https://www.caravanmate.com/
知立市ホームページ　高齢者福祉
https://www.city.chiryu.aichi.jp/kenko_fukushi/korei/index.html

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