こんにちは。　土地の売買仲介営業を担当しております清水です。
コラムをご覧いただきありがとうございます。
弊社は知立市を中心に不動産に関するサポートを行っている「住まいる大家族　野村開発株式会社」です。

毎回、「土地の価格」について、お話しています。

今回も、第15回「土地の価格」について　清水の私見です。

私は普段、土地の売買仲介を担当しており、日々さまざまな土地に向き合うなかで、不動産を取り巻く社会の動きや時代の変化に、強く関心を持っています。

先日、7月に中部国際空港から松山空港まで飛行機に乗りました。

自宅から空港までのアクセス手段を考えたとき、以前は刈谷駅からの空港バスが私の定番でした。

乗り換えがなく、電車よりも快適に感じていたからです。

しかし今回は、都合の良い時間のバスがなく、やむなく電車を利用しました。

調べてみると、空港バスの便数が大幅に減っていることが分かりました。

開港当時と比べて、利用者数は激減しています。
具体的には、2018年には99,710人だった利用者が、2023年には18,532人まで減少（※１）。これは減便どころか、廃線の危機です。

この背景には、日本人の海外渡航者数の減少があります。

日本政府観光局の統計によると、2024年末時点でのパスポート保有数は2,164万冊。

総人口に対する保有率は17％です。2019年末には3,027万冊だったことを考えると、かなりの減少です（※２）。

ちなみに、アメリカのパスポート保有率は50％、韓国は42％とのこと。日本の低さが際立ちます。

2024年の日本人の出国者数は1,301万人で、2019年と比べて65％の水準です（※３）。

この数字が意味するものは何か。

私は、日本が相当に弱体化している証左だと感じています。

格差是正どころか、格差拡大が進んでいるのではないでしょうか。
※ちなみに、私自身もパスポートは持っていません。

この現象は、土地価格の地域格差にも通じるものがあります。

利用されていない土地は、どこに位置しているのか。

都市部と地方の価格差は年々広がっており、地方の土地は「評価額では売れない」現実があります。

私の自宅敷地も、固定資産税評価額では売却できません。

実勢価格（時価）＜固定資産税評価額＜相続税評価額という構図です。

特に、土地が大きくなるほどこの傾向は顕著です。

500㎡超え（約152坪）になると、買い手が限られ、価格も下がりやすくなります。

土地の価格は単なる数字ではなく、地域の活力や人の動き、経済の縮図を映し出す鏡です。

今後も、現場の視点からこのテーマを掘り下げていきたいと思います。

野村開発では、お客様の不安に寄り添いながら、将来に向けたご提案を行っています。
どうぞお気軽にお声かけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
土地をお探しの方、売却したい方のお手伝いをいたします。
ご希望を伺いながら、積み重ねた経験と知識でお客様に寄り添い、条件により近い物件をご紹介します。

野村開発株式会社　不動産売買仲介部門　清水秀樹　　TEL　0566-81-1736

（参考）

※１　東浦町「公共交通の利用状況」

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.town.aichi-higashiura.lg.jp/material/files/group/87/5_20241220.pdf

※２　外務省ホームページ

　報道発表「令和6年の旅券統計」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01772.html?utm_source=chatgpt.com

　報道発表「平成31年・令和元年の旅券統計」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007822.html?utm_source=chatgpt.com

※３　官公庁ホームページ　「訪日外国人旅行者数・出国日本人数」

https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shutsunyukokushasu.html?utm_source=chatgpt.com

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